動物たちがふと笑いかけてくるような、やさしい世界。そんな温もりを感じさせてくれるのが、このアーティストの作品です。5歳のころから動物を描くのが好きで、特撮や怪獣にも心を奪われた原点は、“生きているもの”への深いまなざしにあります。

作品づくりで大切にしているのは、動物たちの「かわいい」「かっこいい」と感じる部分を引き出すこと。アナログ画材ならではのやわらかい線と色合いで、表情や動きまで細やかに表現されています。

過去に見た“デビルマン”から受けた影響も興味深く、人間ではない存在にこそ宿る“人間らしさ”に惹かれてきたとのこと。その感性は、どこか不思議で魅力的な動物たちの表情にも表れているのかもしれません。

「ただの絵ではなく、生きているように感じてほしい」——そんな想いがこもった作品は、観る人の心をやさしく揺らします。ビジュアル系音楽を愛する一面も、作品に秘められたドラマや感情の源になっているようです。